こんにちは!恵比寿校の大田です。
気づけば東京も梅雨入り☔し、塾の前の紫陽花も咲き誇っています。
蒸し蒸しと肌にまとわりつくような暑さが続いております。
特に今年はマスクをして過ごすことが多いかと思うので、例年以上に
熱中症には気をつけたいですね。
そんなことを考えていると、外の暑さに敗北したのか
いつもより元気のなさそうな顔をしたBくんが教室にやってきました。
「Bくん、こんにちは!!」
「………こんにちは。」
おっと、これはただただ暑さに負けただけではなさそうな様子です。
詳しく話を聞いてみることにします。
勉強が好きではないBくん
Bくんは塾の近くの公立中学校に通う中学2年生の男の子です。
勉強があまり好きではなく、学校の勉強についていくために塾で学習をサポートしている状態が続いていました。
夢はプロゲーマーで、「ゲームの大会に出てここまで勝ち残った!」と目を輝かせながら話してくれることがよくあります。
そんな彼の目も、その日は輝きを失っていました。
「どうした?何か嫌なことでもあった?」
Bくんを引き止めて、空いている椅子に座らせ、話をしてみました。
彼は少し言葉にすることをためらいながらも、
「今日の宿題、終わってないんですよね…。」
と教えてくれました。
「そうだったのか。だから暗い表情していたんだね。」
「うん。塾に来ると勉強頑張ろうって思うし、宿題もやらなきゃって思うけど、そのあと家に帰るとその気持ちはだんだん薄れちゃって、結局家で勉強しないまま、宿題を終わらせきれないまま、塾の日になっちゃう…。」
「そうだったんだね。塾に来ると勉強も宿題も頑張ろうっていう気持ちにはなるんだね。」
「まぁ、勉強はやらなきゃいけないしね。」
私は驚きました。Bくんとは昨年も一緒に授業をしていたのですが、
その頃のBくんの口癖といえば「勉強なんてやりたくない」でした。
そのBくんが「勉強はやらなきゃいけない」と口にしたのです。
彼の中で変化があったのでしょう。
私はもっと詳しく知りたくなりました。
日々、生徒さんの変化を見つけては面談を行っています!
Bくんの気持ちの変化
「以前はさ、『勉強なんてやってらんねぇ』って感じだったじゃん?」
「うん(笑)」
「そのBくんが、『勉強はやらなきゃいけない』って言って先生はびっくりしたよ。そう思うようになったきっかけとかあったの?」
「うーん、そうだなぁ。」
そう言って、彼は考え込みました。
そして、彼が思っていることを少しずつ話し始めてくれました。
「…あのさ、前、先生が、『やりたいことをするためには、やりたいことだけをしていてもダメだ。目の前のやるべきことをやらなくちゃいけない。例えそれが嫌なことでもね。』っていう話してくれたじゃん?」
「うん、したね。だから、中学生の間にやるべきことである勉強はしなきゃいけないよってね。」
「そう。それを自分なりに考えてさ、将来プロゲーマーとして活躍するためには、自分の好きなゲームをする以外にもやるべきことがあるんだろうなって…。そしてそのやるべきことをこなしていく練習として、今は勉強しなきゃいけないのかなって。」
Bくんのその言葉を聞いて、私は言葉を失いました。
これまで幾度となく発せられた「なぜ勉強をしなければならないのか?」という彼の問いに
私はそのように話してきました。
その言葉が彼の心に届き、そして彼なりに解釈をして考えが変わっていたのでした。
「あとは、世界のトップのプロゲーマーも勉強はやっておけと口を揃えて言っているし。」
「うんうん、先生もそう言ってる記事を見たことがある。」
「…あとはね、僕最近、高校行かなきゃなって考え始めたんですよ。」
「そうなんだ!前は中学出たらすぐプロゲーマー の道に進もうかなって話してたじゃん。」
「そうですね。でもやっぱり、高校は出ておかないといけないかなって。プロゲーマー として活躍する前に、働きながらゲームをするとなったら、やっぱり高卒くらいじゃないと難しいかなって思うようになったんです。」
「そうだね。コツコツ勉強していくことがBくんの夢に近づくんだろうね。」
「まあね。ま、だからと言って勉強の全てが好きになったわけじゃないんだけどね(笑)」
照れ隠しで戯けた彼ですが、勉強は少しずつ頑張らなければという想いは真剣な様子でした。
Bくんの夢を叶える第1歩
「じゃあ、将来の夢のためにも宿題は頑張らなきゃいけないね。」
「そうですね。」
「どうしたら、しっかりと終わらせられるかな…?家だとやる気がだんだんなくなっていくんでしょ?」
「そう。どうしたら…」
彼は再び考え込みました。
「…塾にいる間はやる気維持できているから、授業終わったあと、空いているところを借りて、少し宿題終わらせてから帰って良いですか?」
「良いアイデアだね!そうしようか!応援するよ!」
その日の授業後、教室には空いている机を使って宿題をするBくんの姿がありました。
その姿の積み重ねの先に、彼の夢が待っていることでしょう。
日々の学習も、その先にある将来の夢も、両方を大事にしながら、また一緒にBくんと学習を続けていきたいと思います。
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