こんにちは!
世田谷校の加藤です。
いつの間にか気温は高くなり、夏の始まりを感じつつあります。
梅雨入りもあり、体調にはくれぐれも気をつけてください。
さて、ここ数週間の間、保護者面談を通して、
保護者の皆様から貴重なご意見をお伺いすることができています。
ご家庭での様子や、家庭での悩みなどを聞くと、
生徒さんの新しい一面が垣間見えることが多々あります。
なかでも「子どもにはしっかり勉強をしてほしい」という想いは、
多くの保護者様に共通するものかと思います。
(学習塾なので当然とも言えますが…。)
私たちは、そうした保護者の皆様の想いに応えるべく、
生徒さんたちがいかに学習に集中して取り組めるか、
そのために、いかに分かりやすく集中できる授業ができるか、日々考えています。
今回は、生徒さんたちを引きつけるため、
授業で行っている工夫の1つをご紹介します。
その子の興味のあることで例える
ある国語の授業でのことです。
その日は読解問題を指導していました。
中学1年生の生徒さんが問題を読み進めていくと、次の文章が出てきました。
なにか新しいことを始めるとき、多くの人はまず成功例に学ぼうとする。
これは当たり前のことで、すでに成功している手本を真似れば
それで万事うまくいくような気がするからそうにちがいない。
ところが、現実にはそのようなことはほとんどあり得ない。
成功例を真似ることで一時的にうまくいくこともあるが、たいていの場合
やがて想定外のことが起こって最後は必ずダメになるのがオチである。
(引用:畑村洋太郎『失敗学のすすめ』)
中学1年生には、やや抽象的でわかりにくい内容かもしれません。
その生徒さんも「どういうこと?」という表情をしていました。
そこで本人がわかるもの、それも、特に興味があるもので例えてみました。
加藤「○○君はサッカーしているよね?好きなサッカー選手は?」
生徒「メッシ!」
加藤「いいじゃん!どんなところが好きなの?」
生徒「シュートとか、ボールのコントロールがすごいところ!」
加藤「なるほど!じゃあ、メッシのプレーをいきなり真似して強くなれると思う?」
生徒「うーん、それはムリ!」
加藤「そうだよね。いきなり真似をしようとしても上手くいかないよね。
メッシはテレビの裏でもたくさんの努力をしているはずだよね。
やっぱり形だけを真似しようとしても、実践で使える技にならないんだ。
さっきの文章の『成功例を真似てもうまくいかない』というのはそういう意味なんだよ。」
こうして本人の目線に近い内容で説明をすると、「なるほど!」とよく理解してくれました。
初見ではポカンとしていましたが、説明後は文章の内容が頭に入ってくるようになった様子で、
楽しそうな表情で読解問題を解き進めていました。
文章の内容が難しい場合、すぐにはピンときません。
そこで、本人が持っている知識や経験と結びつけることで、
内容がぐっと理解しやすくなるのです。
さらに、自分の興味のあることと結びつけられると、
その文章の内容にまで興味を持ってくれることもあります。
そうして1つずつ丁寧に文章に触れていくと、
次第に理解できる分野が徐々に増えていき、
長期的には立派な国語力に結び付くと思います。
そのため、「生徒さんの興味のあることで例える」ということはとても大切にしています。
今後も、もっともっと引きつけられる授業をして、
生徒さんたちの成長に繋げていけるよう全力で指導を続けていくので、
どうぞよろしくお願いします!
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