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2018年1月16日

国語の定期テストの点数はどうやって上げるの? 〜番外編 原稿用紙の使い方~

こんにちは!!

世田谷校の井口ですクローバー

最近、読書感想文や中学3年生の都立入試の作文、推薦入試の作文などを添削する機会が多くなってきましたメモ

作文指導の対象は大きく分けて「内容」と「形式」なります。

「内容」とは、どんなことを書くかについてで、「形式」とは、「内容」を原稿用紙の上で表現する際のルールについてです。
さて、添削の際に「形式」に関する同じような間違いを多く見かけたので、今回の記事では「形式」に関する改善点をまとめてみようと思いますビックリマーク
「形式」についての改善点は大きく分けると
①「、」のつけ方
②「長い文を書くときの注意」
③原稿用紙の使い方
となります。
以下では、これら三つについてお話しさせていただきます。

①「、」のつけ方

書いている文に「、」がついていないと、採点者からすると読みにくく、悪い印象を与えてしまいかねませんダウン

そこで、以下の場合には「、」をつけるようにしましょう。

1.主語が長い場合

例えば

「1年生から3年間〇○部に所属していた私はチームワークを大事にしてみんなで協力することが得意です。」

という文があるとします。この文では、「私は」までが主語ですが、なかなか長い主語ですので、一旦「、」で区切った方が読みやすいですねひらめき電球

そうすると、以下のようになります。

「1年生から3年間〇○部に所属していた私は、チームワークを大事にしてみんなと協力することが得意です。」

2.主語と述語のセットが複数ある場合

また、

「友達が僕のいいところを見つけてくれた時私はとてもうれしかったです。」

という文があるとします。この文では、「友達・見つけてくれた」という主語・述語のセットと、「私・うれしかったです」という主語・述語のセットが「時」によって結ばれています。ここはいったん「時」で区切った方がいいですねひらめき電球

つまり、以下のようになります。

「友達が僕のいいところを見つけてくれた時、私はとてもうれしかったです。」

きれいにかけた読書感想文を発表し合えると楽しいですね!

②長い文を書くときの注意

また、長い文を書くときには、始まりと終わりがちゃんとうまくつながっているかをチェックしましょうビックリマーク

文章を書くとき、勢いで書いてしまうと

「相手を説得するときに大事なことは、相手にちゃんと伝わる言葉で話すということと、相手の目を見て話そうと思います。」

のような文章ができあがってしまうことがあります。

この文の問題は、「大事なことは」と始めているので、終わりは「ことです」で終わらなければならないのですが、「しゃべろうと思います」で終わってしまっているところです。以下のように変えるとよくなります。

「相手を説得するときに大事なことは、相手にちゃんと伝わる言葉で話すということと、相手の目を見て話すことです。」

 

③原稿用紙の使い方

1.頭について

行頭に来る「、」や「。」は一つ前の行の行末にいれることに関しては、多くの生徒さんができています。しかし、カギカッコやカッコにも同じルールを適用するということをしばしば忘れてしまっています。そのため、カギカッコをつけるときは、いったん筆を止めて気をつけてみましょうサーチ

2.段落について

段落の最初は1文字分空けることも、多くの生徒さんはできています。しかし、読書感想文などでセリフを入れる時、セリフのカギカッコは改行して引用するということがあまりできていません。そのため、セリフをいれるときは注意しましょうビックリマーク

さて、このほかにも細かいルールがありますが、さしあたり上に書いた事項に気を付けていれば大きな問題はないかと思いますひらめき電球

上で書いたように、これ以外に「内容」についての指導もございますので、お気になる方はお気軽にお問い合わせくださいビックリマーク