こんにちは、世田谷校の遠藤です。
公立中学校の定期試験がようやく終わり、
中3受験生はこれから本格的に入試対策に入ります。
都立高校を第一志望とする生徒さんたちは今回までの成績が、
高校選択に大きく関わってきます。
それだけに彼らの成長も徐々に目に見える形となり始めています。
自習にたくさん来てるのに、なぜ!?
以前、世田谷校に毎日のように自習に来ている生徒、Yくんのお話をしました。
自習にたくさん勉強をしに来ているので、
前回の定期試験ではいい結果を出してくれるだろうと私は踏んでいました。
しかし、蓋を開けてみると、
本人が期待していたほどは、点数が上がりませんでした。
夏期講習中もほぼ毎日のように自習に来て、
誰よりも努力はしていたはずのYくん。
本人も残念がっていました。
なぜいくらやっても点数が上がらなかったのでしょうか?
その答えは、『勉強のやり方』にありました。
何かがおかしいと思い、彼のノートを見ると、ぎっしりと問題を解いた跡。
しかし、よく見ると、間違った問題は解き直しはしているものの、
間違った理由や大事なポイントなどが全く書かれていなかったのです。
ノートには問題を解く以外にも、
ポイントをまとめたり図式やチャートを使って複雑なものを整理したりする役割もあります。
色を使ったり絵や写真を使って視覚的に見やすくしたりする工夫もできます。
彼のノートは、ただ一生懸命に問題を解いているだけで
その結果を振り返って知識を整理する、という仕上げが不足していました。
毎回、自習の後にフィードバック
そこで、私は彼にこんな提案をしてみました。
私「Yはだれよりも量はこなしてると思う。ただその量をしっかりと自分のものにするには質の方を改善しないといけないな。だから今後は毎回、次の2つを必ず実践してみよう!」
①自習に来たら、その日にやることを具体的にノートに書き、確認してもらう
②自習が終わったら、今日やったノートを見せにきて次回のアドバイスをもらう
次の日から、彼は忠実にこの2つを守り始めました。
Yくん「先生、今日はこんな感じで進めようと思います。」
遠藤「今日は何時間勉強する予定なの?」
Yくん「最後までいる予定なので4時間くらいですかね。」
遠藤「そしたらこれを全部やるのは無理だと思うな。ノートまとめは時間をかけて理解を深めることが目的だから、今日は一つの教科だけに絞ってやってみようか?」
Yくん「わかりました!」
毎日やることをリストアップしてきてくれました。
Yくん「先生、今日は予定通り進まなかったので、残りは明日に回そうと思います。あと、今日のノートはこんな感じです。」
遠藤「なるほど、今日は社会をやったんだね。人物の関係や時系列は、図で描いてまとめた方が整理されるよ。」
Yくん「わかりました、ありがとうございます。」
アドバイスする前。問題を解くだけになってしまっています。
その後は、きれいにまとめられるようになりました。
毎回のアドバイスを忠実に守ってくれたYくんのノートは、
見違えるほどに改善されていきました。
ようやく実を結んだ勉強法
そして内申に関わる最後の定期試験を迎えました。
前回は、どの教科も80点台に乗らなかったYくん。
今回は英語が80点(前回より12点UP)、数学が87点(前回より9点UP)という結果を見せてくれました。
理科社会も前回より点数が上がっていたのです!
遠藤「すごいじゃん!本当に頑張ったね。」
Yくん「いやー、でももう少しで90点いけたものもあったので悔しいですね。」
私「そうだよね。でもようやく試験が終わって、これからは入試に向けて本格的に取り組まないといけないね。引き続きフィードバックをしていくよ!」
Yくん「はい、よろしくお願いします。」
彼にとって今回の大きな収穫は、
「自学の基礎」をしっかり固められたことです。
中3受験生は授業での学習以上に、
授業外の時間でどれだけ効果的に学習できているかが大切です。
入試が近づくにつれて、勉強「量」はどの生徒さんも増えていきます。
ただ、勉強の「質」は自分だけで改善するには限界があります。
私たち講師は、彼らのモチベーションを高めることはもちろんのこと、
学習のプロとして、彼らが効果的に学習を進められるように過程にまで意識を向けて指導しています。
生徒さんによって「量」も「質」も両方とも大事です。
彼ら個々に適した程度を設定し、
できる限り自分たちの力で歩み続けらるように、
長期的な視野を持って指導しています。
<Freewill学習塾 公式LINE@>
ブログの更新情報や無料イベント情報をLINEで通知します!
みなさん、ぜひ「友だち追加」してください✨