世田谷校

「先生、大人になるってどういうことですか?」

こんにちは!

世田谷校の井口です⭐️

 

もうすっかり秋になりましたね。読書の秋ということで本を大量に買ってしまったので、

もう一つ本棚を家に買おうかな・・と考えている、

そんな今日この頃です。

 

 

さていつも通り突然ですが

 

「大人になるってどういうこと?」

 

とお子さんに聞かれたら、みなさんならどう答えるでしょうか?

 

とても難しい質問ですよね。

 

 

実は先日、全く同じ質問をある生徒さん(Aくん)にされたのです。

 

 

Aくんは中学校の定期試験の自習をするために、お昼過ぎから塾に来ていました。

それは自習の合間の休憩時間のことでした。

 

 

 

試験前ということもあり、

自習する生徒さんの姿が特に増えています!

 

 

Aくん「先生~ちょっと聞きたいんですけど。」

井口「ん?どんなこと?(Aくんは数学が苦手だから、今回の関数の単元でつまづいているのかな)」

Aくん「周りの大人に『大人になれ』ってよく言われるんですけど、大人になるってどういうことなんですか?」

井口「お~!いい疑問を持っているね。それを言われてイマイチすっきりいってないんだね?」

Aくん「そうなんですよ・・。どういう意味で言っているのかなって。」

 

Aくんが期待していた答えにピンときました。

 

井口「まずね、一番簡単な答えを言ってしまいえば、

『大人になれ』っていうのは『わたしの言うとおりにしろ』っていう意味な気がするよね。」

Aくん「そうですよね!!僕もそう聞こえたんですよ・・

結局『言う通りに勉強しろ!』ってことなんじゃないかとおもって。」

 

そうなんです。大人の助言の奥にある本音を子供はよくわかっているのです。

 

ですが、私はこの助言にはもうすこし汲み取るべきところがあると思っています。

以下、ちょっと長くなりますが、ぜひお付き合いください。

 

 

子どもからは、大人の「建前」(デノテーション)と

大人の「本音」(コノテーション)の違いは意外にわかりやすいのです・・

 

 

井口「そういうことはあるだろうね。でもね、それは答えの半分でしかないと思うよ。その続きがある。言うとおりにした先に『自由』があるということも考えられるよね。」

 

Aくん「言うとおりにするのに自由なんですか?」

 

井口「そう。例えばAくんは『将来お金持ちになりたい!』ってよく言っているよね。

じゃあさ、自分が好きな商品を作って、それを売ってお金持ちになったら自由だよね。」

 

Aくん「それはそうですね・・。」

 

井口「でも自分が売りたい商品を売るためには、消費者にブランドとして認知される必要があるよね。

そのためにはまず自分の売りたいものではなくて、消費者の買いたいものを作らなければいけないよね。

そのあとで『この会社はいい会社だな』とおもわれてはじめて、自分らしい商品が売れるということはよくあると思わない?」

 

Aくん「たしかにそれもそうですね・・。」

 

井口「いいかえれば、まずは他人のルールの上で認知・評価されたうえで、自分らしさ、自分のやりたいことをやっていくってことなんじゃないかな。

もしそういうふうに『自分のやりたいことを実現する』ということが『大人になる』ということであれば、他人のルール、例えば受験だったり学校の定期試験だったり、に対応できるように自分を変えていくというのは、自由になるために一つの道かもしれないね。」

 

Aくん「う~~ん。なるほど~難しいですけど、なんとなくわかります。」

 

井口「説明が下手でごめんね笑 でも、Aくんに『大人になれ』って言った大人の人はそう言いたかったのかもしれないね。少なくとも僕はAくんにそんな大人になってほしいな。」

 

Aくん「なるほど。もうちょっと考えてみます。ありがとうございます。」

 

井口はこのように話が長いことで有名です。

中学3年生向けの勉強合宿でも上記の内容を長々としゃべってしまいました・・

長さに反省・・。

 

さて、よくある質問ではじまった会話が、Aくんの素直で率直な性格、

ものごとに正面から向き合おうとする姿勢によって、

最後にはこんなところまで漂着してしまいました。

お付き合いいただきありがとうございました。

 

ただ、Aくんに伝えたことは、常日頃から私たち講師が考えていることであります。

 

もちろん、自分のやりたいことをのびのびやっている人もいます。ただ、どこかの局面では、他人のルールの中でやっていく必要があると思うのです。

 

そのため、上のような意味で「自由になる」ためには、ただ単に「自由放任」ではいけません。他人とともに生きていくために、他人のルールを身に着けつつ、自分を表現する、そんな自律的な大人になってほしいと思いながら、日々生徒さんたちに接しております。

 

当然、勉強で成績を上げることを塾として前提ですが、勉強を教えることを通じて、上のようなことを生徒さんたちに分かってほしいのです。

 

Aくんからの質問を受けて、そのことを再度自覚できました。Aくんに感謝です。

こんな会話をたくさんしながら、生徒さんに「勉強する意味」を伝え、自分でも考えを深めていきたいと改めておもいました。

 

Aくん、次の鋭い質問も期待してるよ!

 

それでは今日はこのあたりで。

 

 

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