こんにちは☀️
世田谷校の井口です。
もう2月も中旬となり、年度替わりも近づいてきました。
そこで、保護者面談などで来年度のお話をさせてもらうことが
多くなっている今日この頃です。
そんな中、
「うちの子、国語、特に説明文が嫌いなんです」
というお悩みが多いように思えます。
生徒さんに理由を聞くと
「難しい言葉が多いから」
「筆者が何を言いたいのかわからないから」
という答えが返ってきます。
たしかにこの感想は当たっていて、説明文の文章には
抽象的な表現や語彙がたくさん出てきます。
国語にも「単語帳」があるのをご存知ですか?
しかし、抽象的だからといって敬遠し続けてほしくはありません。
もちろん、受験に出るから、という理由もありますが、
それだけではありません。
「抽象的な表現でしか表せない主張・視点」があり、
そのような主張・視点に対してもしっかりと心を開いたうえで
いろいろな知識を身に着けていってほしいと考えているからです。
とはいっても、抽象的な文章を読ませるのは難しいです。
いくら説明しても、眠そうな顔をされてしまったら意味がありません。
具体性を欠いた表現はどうしてもわかりにくいのです!
そこで、いろいろなことに気を使って授業をする必要があるのですが、
その中でも特に重要なのは、
「生徒の関心に沿った内容から入る」
「その関心に、自分も関心をもつ」
「具体的な問題につなげて考える」
といった点です。
例えば先日、中学3年生のころから通塾してくれている
高校1年生の生徒さんが国語を受講し始めました。
その生徒さんは通い始めのころから
「説明文嫌い!」と強く主張していたため、どうしようかと考えました。
その生徒さんは美術に関心を持っているため、
現代文の参考書の中から、美術関連のもの、
特にその生徒さんが好みそうな内容を厳選して冊子を作りました。
また、最初に扱う予定だった文章は建築評論だったのですが、
私自身建築には疎いこともあり、
以前訪れた建築展の資料を引っ張り出してきたり、
関連する論文や書籍を読んでみたりして、
授業で扱う評論が
どのような具体的な問題と関係しているのかを調べました。
そのように準備して授業にあたり、
いろいろ関連する話などもしたところ
「これ面白い!」
「これって〇〇にも当てはまるよね!」
といってくれました。
抽象的な内容にもかかわらず、
具体的な問題との関連性に面白さを
感じてくれた本人の感受性にも
感動しましたし、準備した甲斐があったな!と思いました。
さて、説明文は、抽象的でありますが、
抽象的ということは、いろいろな諸問題に共通する
ポイントを抽出しているということでもあります。
そのため、「抽象」は具体性には欠けるかもしれませんが、
様々な知識を身に着けていくにあたり、
必要な思考方法となります。
また、様々な場面に当てはまりやすく、
興味や関心ととても関連付けやすくもあります。
国語・現代文の授業の目的はいろいろありますが、
そのような「抽象的」な思考方法を身に着け、
柔軟な知識を獲得してほしいという思いが強くあります。
今後も生徒さんの
「この文章面白い!」
という反応を聞くために、いろいろ準備して
授業をさせてもらおうと思いますので
国語嫌いなお子様がいらっしゃいましたら
ぜひご相談ください😊
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