世田谷校

数学嫌いの常識を変える数学者について

こんにちは🌟

世田谷校の井口です!

 

年度終わりまでもうすぐ・・・

来年度のことをたくさん考えます。

自分の今年度できなかったことはなんだろうか、

それをうけて来年度やるべきことはなんだろう、などです。

 

そんな時、やはり自分の弱みに向き合うことは

非常に重要だと思います。

 

そして、苦手な科目に対してどう向き合うか

これは普段生徒さんと関わっていてよく考えることの一つです。

 

数学ぎらい、英語ぎらい、社会ぎらい・・・

やはり学校制度という他者から強制された学習環境では、

嫌いなものが出てくるのは当然なのかもしれません。

 

 

これに対していろいろなアプローチがあると思うのですが、

その一つとして私がよく試しているものに、

 

 

「その科目の別の側面を見てみる」

 

 

という方法があります。

 

これまでは嫌なイメージして持っていなかった科目にも、

実は面白い問題意識や着眼点があるものであり、

いま勉強している目の前の勉強も、

そのような問題点や着眼点に通じるものがある、

とわかると、ちょっとその科目を見直したりします。

 

 

たとえば、世田谷校に数学が苦手な1人の高校生がいます。

中学から数学が苦手であり、自分で勉強するときも

重い腰が上がらないことがしばしばとのことです。

 

ただその生徒さんは、文学にとても興味があり、

小説をはじめとして、本をたくさん読みます。

私も本は読むほうなので、おすすめの本を紹介しあったりもしています。

数学と文学は一見とても距離がある学問・分野ということもあり、

その生徒さんは数学に対する興味も湧いていないようでした。

 

 

そのため、その生徒さんに数学の別の側面を何とか見せられないか

と思い、いろいろ考えていました。

そして、数学と文学の接続を考えていると、

自然と一人の数学者が浮かんできました。

他でもない、日本を代表する数学者、岡潔(おかきよし)です。

 

私は大学数学以降の専門的な知識があまりないので

詳しいことはわかりませんが、

「多変数解析函数論」という数学界では非常に有名な事柄

において多大な業績を残し、

文化勲章を受章した世界的な数学者、それが岡潔です。

 

 

岡潔 1901年4月19日 – 1978年3月1日

 

 

そんな岡ですが、様々な著書で述べているところによると、

数学において重要なのは「情緒」なのだそうです。

情緒とは他人や自然と心を通わすことであり、

その情緒を忘れて数学をすることに対して批判的なのです。

松尾芭蕉に傾倒した岡は、自然と心を通い合わせる

という基本姿勢を貫き、彼の数学を築き上げました。

 

 

詳しいことは書ききれませんが、

このように「情緒」という極めて文学的な視点から

数学をとらえる数学者、それが岡潔でした。

 

数学と文学の接続を考えたときに、

最初に彼が浮かんだのもこのことがあったからです。

 

そのため、先ほどお話しした高校生の生徒さんに、

数学の別の側面を知ってもらうため岡潔のもっとも

有名な著書『春宵十話』を勧めました。

 

 

 

岡潔は数学者には似つかわしくなくたくさんエッセイ集を出していて、

その中で最初期の著作が『春宵十話』なのです!

 

 

偶然家にあったようで、

 

「お母さんが棚から出してきてくれました!読んでみます!」

 

と知らせてくれて、読んでくれるそうです。

 

この本が吉と出るか凶と出るかはまだ分かりません。

しかし、数学の奥深さや別の一面をみせてくれることは

間違いないと思っています。

 

自分とは全く対極にあるとおもっていたものが

以外に自分と近いところにあり、自分に影響を与える。

そんな経験がもしできれば、

それはその生徒さんの視野を大きく広げ、

これからいろいろな知識をみにつけていくにあたり、

その生徒さんは大きな開けた心で臨めるようになるはずです。

 

もちろん点数を保証するのは当然です。

それができなければ塾ではありません。

しかしそれだけにとどまらず、

常に開いた心で、自分の考えを更新していってほしい。

そんな願いをもって、日々指導にあたっています。

 

 

 

 

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