Freewillブログ

2023年1月10日

遅刻から考える生徒の本音

みなさんこんにちは、恵比寿校の福田です!

布団から出たくない、と思うくらい寒い日が続いていますね。

寒いと体も気持ちも縮こまるという人も入れば、

気持ちが引き締まるという人もいると思います。

みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

 

遅刻をきっかけに

さて、今回は中学2年生のS君のお話しです。

S君は小さい頃から習い事をしていて、趣味が豊富です。

兄弟も多いので、教室では先輩や先生たちとうまくコミュニケーションがとれるので

話題が途切れることなく、楽しそうにお話しをしています。

 

そんな性格のS君の問題は、遅刻と宿題忘れです。

授業で理解が追いつかないことはなく、

後は定着のための家庭での勉強です。

家で問題を解いて、新しく覚えたことを定着させることが

宿題の目的です。

 

その宿題を途中までしかできなかったり、

授業までに間に合わずに、直前にやっているので遅刻をしています。

 

遅刻が続いたある日、いつもより長く先生に注意されました。

授業後に気になって声をかけると

「遅刻したのは自分が悪いのでしょうがないです」と

あまり気にしていないようでした。

 

しかし、翌週S君は塾を欠席してしまいました。

授業に現れなければ、まずは保護者様に連絡します。

すると、家は出たものの、塾には来ていないことがわかりました。

その後、しばらくするとS君から電話がありました。

話を聞くと、やはり遅刻についていつもより長く注意されたことを

引きずっていて、行きたくないと思っていました。

 

くわしく話を聞くと、彼なりに自分の課題と向き合おうとしていることがわかりました。

「前に話した通り兄たちと同じ高校に行きたいから成績を上げないとと思っているんです。」

「成績を上げるために塾にちゃんと来て、宿題もやらないとと思っている。」

「先生に迷惑かけちゃって申し訳ないです。」

やりたいこと、やらなければいけないこと、他者への気遣いの言葉を聞くと

彼の成長が感じられ、胸が熱くなりました。

 

私からは

「君がやらなければならないことを認識して、努力しようとしていることがわかって嬉しい。」

「志望校に行けるよう、一緒に頑張ろう。」

「これからも塾には必ず来ること、

遅刻しても君が本当は時間通り来ないといけないとわかったので

今後は信じて待っている。」

と伝えました。

 

翌週にS君は時間を守り、宿題もやってきました。

「塾に来ない」となった時は今後が不安でしたが、

お互い本音を話すきっかけになってよかったと思います。

授業中の様子。解くペースが速くなり丸付けをしているところです。

 

完璧主義

みなさんの周りに

遅刻が多かったり、宿題をしないといった生徒さんはいますでしょうか?

このような生徒さんは実は完璧主義なところがある場合があります。

宿題してないのに完璧主義とは?

と疑問に感じると思います。

 

宿題をしていなかったり、遅刻が多い生徒さんの中には

次のような考えをしていることがあります。

「今から家を出たら1分遅刻してしまう、どうせ間に合わないなら行かないほうがいい。」

「今から宿題やっても全部終わらないからやりたくない。」

どれも「完璧」じゃないから嫌なのです。

 

S君にも

「全部終わらないから、やらないでいいやとか、

1分の遅刻も15分の遅刻も同じだから行きたくなくなるでしょ?」

と話したところ、

びっくりした顔で「なんでわかるんですか、その通りです。」と言っていました。

 

こんな生徒さんには少しでも、

できたことは言葉にして伝え続けることが必要です。

完璧じゃなくてもいいのだと意識が変わるまで根気良く伝えることが大切です。

そして、完璧主義も悪いことばかりではありません。

ノートをきれいにまとめることができれば、

まさしく「完璧」なテスト対策になる可能性があります。

 

一方的に叱るのではなく、一度「完璧におわらせたいのかな?」と考えて

見守ったり、生徒の自信を育める指導を教室ではして行きたいと思います。

 


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