こんにちは、世田谷校の遠藤です。
今回は、公立の中学校に通う生徒さんよりも一足先に、
新年度最初の定期試験に向けて頑張っていた
私立中学生のお話をしたいと思います。
私立中学校の特徴
皆さん、私立中学校の授業内容が、
公立校と大きく異なる点は何かご存知でしょうか?
その一つとして、
数学が代数と幾何に分かれて授業が進んでいきます。
代数とは方程式や関数といった計算を中心に扱った単元のことで、
幾何とは主に図形の性質を扱った単元のことです。
学校によってはそれぞれの試験が100点満点で実施されるため、
試験対策もそのぶん大変になります。
(数学のテストが2つになるということです。高校生と似ていますね!)
数学は中学の時点ですでに高校の単元を扱っていることが多いです。
他にも、私立中学校は高校まで繋がる中高一貫校がほとんどで、
大学受験を見据えて効率的に学習が進められるよう
カリキュラムが組まれていることも特徴の一つです。
数学に限らず、公立校で通常扱っている検定教科書を使用する必要がないため、
より体系的に理解を進められるような授業が各学校で行われています。
テスト対策も一工夫が必要
そんな特殊な進め方をする私立校では、
5月後半から中間試験が始まっています。
中1の学年末試験において数学の結果が
平均点よりも低い点数だった中学2年生のRちゃん。
前回、十分な先取りができず早めの対策をする必要があることを反省していました。
そんな彼女は今回、数学の目標点数を75点と掲げて
春期講習からしっかりと先取りの学習に取り組んでいました。
Rちゃん「前回は勉強し始めるのが遅かったのがいけなかったから、今回はちゃんと余裕持って取り組む!」
私「Rの学校は試験1週間前にならないと試験範囲わからないよね。だから、試験範囲を予想して勉強することも必要だけど、学校の予習復習がとても大切だよ。」
Rちゃん「うん。試験範囲出てからじゃ遅いってわかったから、次はコツコツ勉強していこうと思う。」
私「Rは時間を決めて勉強するのは苦手だよね。その時間内に終わらずに予定が崩れるとモチベーションが下がってしまうと言ってたし。だから今回は、毎日やるべきことだけを決めて、それをやったらその日の勉強は終了!って感じで勉強してみない?」
R「わかった、それならできそう!」
素直に提案を聞き入れてくれたRちゃんは、
早速次の授業で毎日の予定を書いたノートを見せてくれました。
私「おぉ、しっかり考えて書いてきたね!」
R「先生、化学のノートまとめもしてきたよ。」
私「きれいにまとまってるじゃん。この調子でコツコツ試験対策をしていけそうだね!」
前回の試験では私立生特有の中弛みで
勉強に身が入っていなかったRちゃんの様子を知っていた私は、
彼女の自主的な姿勢を嬉しく思いました。
気になる結果は・・・
そして試験が終わり、試験結果が返ってきました。
Rちゃん「先生、先生。返ってきたよ、テスト。数学はね、79点だった!」
私「すごい!目標点数超えたじゃん!」
Rちゃん「あとね、化学は90点!」
私「えぇ!?頑張ったね!」
Rちゃん「すごいでしょ!試験全部返ってきてからお母さんには見せたいからまだ教えないでね。」
彼女の頑張りが実った試験結果になりました。
Try&Errorで高校に上がる準備
高校になると私立も都立も同じくらいの学力層が集まるので、
点数を取るためにはそれなりに勉強の工夫が必要になってきます。
私立中学生は、すでにそのような環境下で勉強を始めているのです。
Rちゃんのように自分の勉強のやり方を試行錯誤して、
徐々に自分自身の勉強スタイルを確立していきます。
中学校は高校で必要な勉強スタイルの予行練習をする場なのです。
私立に通う世田谷校の中学生は、高校受験という目標がない分、
毎回の定期試験は彼らにとっては別の意味づけをして、
勉強してもらう必要があります。
その一つが高校に上がるまでの勉強スタイルの確立にあり、
そのサポートをすることが私たちの役目だと考えています。
今月は公立の中学に通う生徒さんが一斉に定期試験期間に入ります。
それぞれの目指すべき場所を明確にし、
引き続き指導に当たっていきます。
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