恵比寿校 Freewillブログ

2020年5月21日

努力が実った瞬間

こんにちは!恵比寿校の大田です。

 

気づけば桜は青葉を茂らせ、塾の前の紫陽花も花開く準備をしています。

雨が続く様子も考えるともうすぐ梅雨がやってきますね☔

 

 

努力の壺

 

突然ですが「努力の壺」という話を聞いたことがあるでしょうか?

 

 

私たちは何かある物事を身につけようとするとき、神様から壺をもらいます。

水を入れるようにその壺に努力を入れ続け、満杯になって溢れ出てきたときに

私たちはその物事を身に付けることができたと言えるのです。

ただし、その壺は目に見えないのでどれくらいの大きさかわかりません。

すなわち、努力を入れ続けたとしても、どのくらいで満杯になるかは全くわかりません。

あとコップ一杯で溢れ出るのか、あるいはまだまだたくさんの努力を入れ続けないといけないのか。

先は読めませんが、1つだけ確かなことは、努力を壺に入れ続ければいずれその物事が身に付くということです。

 

 

「努力の壺」のお話の概略は上記のようになります。

どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

先日恵比寿校で、この努力の壺から一筋の水が溢れた出来事がありました。

本日はその出来事について、お伝えしてくて「努力の壺」のお話を紹介いたしました。

 

今回の主人公は…

 

今回のお話の主人公は恵比寿校に通う、とある男子生徒(Aくん)です。

 

Aくんは英語を苦手としており、昨年度からコツコツと復習を進めていました。

彼はゆっくりとしたペースで学習を進めるタイプです。

そして、わからないところは単語の意味や文法を確認するだけではなく、英語の読み方までしっかりと確認してくれるなど、英語ができるようになりたいという意志を感じる生徒さんです。

できるようになりたいという彼の思いに応えられるよう、毎回の復習の授業では各単元の文法のポイントを一緒に少しずつ確認していきました。

 

しかし、英語は積み重ねがものをいう科目です。

 

1つの単元を理解しようとすると、既習単元のポイントを身につけていることが不可欠になり、

その既習単元を身に付けるためにも、より以前の単元を習得しなければならない…

 

などと、マスターすべきことが多くあり、その事実に直面するたびにAくんは心折れそうになっていました

 

人間は一回で完璧にマスターすることはできないよ。

何度も何度も繰り返しやっていくことで身に付き、その積み重ねで英語はできるようになるよ!

大丈夫。一緒に頑張ろう!

 

彼が心折れそうになるたびに、このように声をかけながら英語と闘う日々が続きました。

 

Aくんの「英語の努力の壺」は大きく、深いものなのでしょう。

 

英語の努力の壺に、一緒に努力を入れ続ける日々は短くない期間続きました。

 

 

 

壺から溢れる一筋の水が…!!

 

新型コロナウイルス感染症の影響により、オンライン授業で英語と闘う日々が続いていたある日のこと。

 

自立的に勉強する環境において、Aくんの成長に拍車がかかったのか、

ついに私が待ち望んでいた時がやってきたのです!

 

その日の学習単元は「助動詞」でした。

 

いつも通り、まずは一緒に単元のポイントを確認します。

いろいろな助動詞の意味や読み方を確認し、助動詞の後ろは動詞の原型を置くという文法も確認しました。

 

そして、いざ演習です。

実は1問目からその日の山場でした。

 

こちらが実際の問題です。いかがでしょうか?解けそうですか?

 

 

 

ご覧の通り、1問目は三人称単数現在形となっている「speaks」を、「speak」という原型に戻した上で助動詞「can」の後ろに置く必要がある問題でした。

 

助動詞の単元だけを理解しておけば解けるものではなく、三人称単数現在形を身につけておかなければ解けない問題だったのです。

 

やはり、英語は積み重ねがものをいう科目ですね…。

 

果たしてAくんはこの山場を乗り越えられるだろうかと、少し不安に思いながら、いやでも彼なら乗り越えてくれるのではないかなという期待も入り混じりながら、彼が解き終わるのを待ちました。

 

先生、1問目解けました。

 

Aくんのその声が、不安と期待が入り混じった思考の世界から現実へと私を引き戻しました。

 

「お疲れ!丸つけしてみようか!」

 

はい。……先生、あってました!

 

「ほんと!!やるじゃん!!画面越しにノート見せて!!」

 

パソコンの画面越しに見せてもらった彼のノートには、

She can speak Chinese a little.

と正答が書かれてあり、がついていました!

 

「すごいじゃん!どうしてspeaksではなくてspeakと書いたの?」

と彼に問うと

 

え、だって、三人称単数現在のsがついていて、助動詞の後ろは原型にしなきゃいけないからsを取った

 

私が解説しようと用意していた言葉を彼は述べたのでした。

Aくんの「英語の努力の壺」から、わずかながらも確かに水が溢れた瞬間でした。

 

「すごいじゃん!!!!!!!!三人称単数現在までしっかり理解できてるね!!」

「これまでの積み重ねが出てきたんだよ!!」

と画面越しに大はしゃぎする私を、

彼は「そんなに喜ばなくても…」と困惑した、

でも、はにかんだ嬉しそうな表情で見ていました。

 

 

文字通り大はしゃぎしてしまいました…!

 

 

 

「今日はね、Aくんがこれまで積み重ねてきたものが発揮された日だ!お祝いしなきゃ!」

はあ…そうですね…!

「また引き続き頑張っていこうな」

…はい!頑張ります!

 

 

その日の授業終わりの彼は、いつもより確実に明るい顔をしていました。

 

 

 

今回の彼の成長は、見方によると些細なものかもしれません。

しかし、このような些細な成長を糧に、努力を壺に入れ続けていれば、

いずれ確実に努力の壺から洪水のように水が溢れ出してくるでしょう。

その瞬間を目標に、引き続き生徒さんのサポートをしていこうと思います💪

 

 

 

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