こんにちは!恵比寿校の大田です。
ハロウィンが終わると、次に楽しみなのは……クリスマス!🎅
生徒さんに「先生、クリスマスはまだ先じゃない?」と言われながらも、
教室も少しずつクリスマスの雰囲気になってきました。
玄関ではサンタがお出迎え
教室もクリスマスの雰囲気です!
社会が苦手なRくん
さて、今回の主人公は中学2年生のRくんです。
彼は文武両道を目指すスポーツマンで、サッカー部とサッカークラブに所属しています。
中学校の部活の練習に参加した後、クラブの練習に参加するという、サッカーに明け暮れる多忙な生活を送っています。
そんな中、迫りくる受験に向けて勉強にも取り組まなければと感じ、忙しい日々の合間を縫って
この秋から塾に通ってくれています。
そんな彼と、初めて社会の授業を行った時のことでした。
Rくん「…先生、俺、社会苦手なんだよね💦」
私「そうなんだ、Rは社会が苦手なんだな。」
Rくん「うん。なんか、語句を一つずつ覚えていく暗記とか苦手だし、テスト前に頑張って覚えようとするけど覚えきれない…」
私「なるほどね。社会のテスト勉強は、大体いつもテストのどのくらい前から始めるの?」
Rくん「そうだなぁ。大体1週間前からかな。」
授業前の些細な会話のようですが、
この会話の中で、私にはRくんが社会を苦手とする理由が見えてきました😏✨
社会攻略のための秘訣
突然ですが、「マジカルナンバー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
マジカルナンバーとは、アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが発表した、
「人間の短期記憶の限界容量(数)」
のことです。
ミラーは、短期記憶の容量の限界は、
「7±2個」
であると、発表しました。
ここまで聞くと、
「人間は多くても9個までしか覚えられないのか」
と絶望しそうになります。
しかし、この覚えられる数は、全く関連付けていないものの数だそうです。
例えば、
ぶどう・テニス・コーヒー・サッカー・バナナ・りんご・野球・ゴルフ・お茶・梨・牛乳
を覚えなさいと言われると、「野球・ゴルフ・お茶」あたりでギブアップするのではないでしょうか。
これら9個の項目をそれぞれの言葉だけで覚えようとすると、ミラーの言う通り難しいところがあります。
ところが、
スポーツ(テニス・サッカー・野球・ゴルフ)
果物(ぶどう・バナナ・りんご・梨)
飲み物(コーヒー・お茶・牛乳)
とカテゴリー化してみるといかがでしょうか?先ほどよりは覚えやすくなるのではないでしょうか。
実は、多少覚えやすくなった理由は、カテゴリー化することで脳が覚える個数を3個と認識したからです。
このように、いろいろな項目を関連づけて覚えることが、暗記の一つの秘訣なのです。
さらに、暗記をして知識を自分のものにする秘訣はもう一つあります。
それは、
アウトプットをすること
です!
知識はインプットして覚えただけでは、自分のものになりません。
覚えた知識について、問題を解いたり、言葉にして話してみるというアウトプットを通すことで
初めて身になるのです。
ここで、先ほどのRくんの社会が苦手な理由について、思い出してみてください。
Rくんは先ほど、
「語句を一つずつ覚えていく暗記が苦手で、テスト1週間前に覚えようとするけど覚えきれない…」
と、社会が苦手な理由を教えてくれました。
この言葉の中に彼が社会を苦手とする理由が隠れています。
その理由とは、
① 社会の語句をただひたすら一つずつ覚えようとしているから
② テスト直前に詰め込んでおり、アウトプットの時間がないから
の2点になります。
彼のこの弱点を改善して、社会を得意になってもらうために私は以下の作戦を考えました。
① 語句をひとつひとつ単独で覚えるのではなく、関連づけて覚える
② テスト勉強期間を長く設定し、インプットの後にアウトプットできる時間を設ける
そして、この作戦を実行すべく、彼に話しかけてみました。
私「さっき、Rくんは自分は社会苦手だって教えてくれたじゃん?僕としては、君は社会は苦手じゃないと思うな。」
Rくん「え、どうして?だって、いつもテストで平均いかないよ?」
私「Rくんは、社会が苦手なんじゃなくて、社会の勉強法を知らないだけだと思うよ。だから、その勉強法をマスターできれば、これから社会得意になると思う。」
Rくん「本当?」
私「うん。今から、その勉強法を伝授するから、一緒に次のテストに向けて頑張ろう!」
Rくん「わかった!!」
攻略法の実践、そして…
この授業から社会攻略のための勉強がスタートしました。
普段は1週間前からテスト対策をしているRくんにとっては、約4倍となる1ヶ月の間、テスト対策を行いました。
歴史については、これまで日本の歴史を述べていた教科書に突然に登場する
「宗教改革」や「大航海時代」といったヨーロッパの出来事が、
戦国時代から安土桃山時代の日本にどのような影響を与えたのかなどを解説して、
学ぶ出来事の関連づけを行いました。
地理については、日本各地の雨温図が、各地の地理的状況や季節風などの影響を受けていることなどを解説し、こちらも関連づけを行いました。
さらには、毎回の授業で小テストを行い、インプットした知識をアウトプットして、知識の定着を図りました。
多くの知識を関連づけて、アウトプット!
こうして、コツコツと勉強を重ねたRくん。
そのRくんの手元に、テスト結果が返ってきたようです。
Rくん「先生!社会が、この前のテストと比べて20点上がった😆!!」
私「やったね!!コツコツ頑張ったもんね」
Rくん「先生が言う通り、俺は社会が苦手なんじゃなくて、社会の勉強法を知らなかっただけだったかも」
私「これからまた一緒に頑張れば、きっと得意科目になるよ!」
Rくん「うん、頑張る!」
彼が社会を得意科目にできる時期は、そう遠くはなさそうです😆
今回のRくんのケースに限らず、
Freewill学習塾では生徒一人ひとりの学習の様子から、
その生徒に合った学習方法を見出し、共に実行していきます!
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